産後腰痛で弱くなりやすい筋肉とは?
産後、腰痛で悩む方は少なくありません。
出産後は、筋肉の低下が著しく、産前には起こらなかった腰痛が出てきたりします。
特に「腹直筋」、「腸腰筋」、「内転筋」という3つの筋肉が弱くなったり、硬くなる傾向があります。
腹直筋とは
腹直筋とは、お腹の中心にある筋肉で、身体を曲げたり、支える役割をしている筋肉です。
この筋肉は、肋骨の剣状突起から恥骨についている筋肉です。
妊娠中から出産までお腹の赤ちゃんが大きくなるにつれて、腹直筋には大きなストレスがかかってきます。人によっては、腹直筋離開といってお腹の中心が割れた状態になることもあります。
腹直筋が弱まることで、身体のバランスが崩れ、腰に大きな負担をかけることがあります。
腸腰筋とは
腸腰筋とは、「腸骨筋」と「大腰筋」を合わせた名称です。
腸骨筋は、腸骨という骨盤の骨の内側から大腿骨の小転子という場所についています。
また大腰筋は、胸椎12番と腰椎1~5番の骨から大腿骨の小転子につきます。
そして、この2つの筋肉は途中で合流している形となっています。
腸腰筋の作用としては、股関節、体幹を屈曲させる作用があります。
また大腰筋は体幹部を保持し安定させる筋肉ですので、腰痛のある方にとっては、とても重要な筋肉と言えます。
内転筋とは
一言に内転筋と言っても、6つの筋肉が存在します。
① 恥骨筋
② 長内転筋
③ 短内転筋
④ 大内転筋
⑤ 小内転筋
⑥ 薄筋
の6つがあり、内転筋群と呼ばれます。
これらの筋肉は骨盤の骨から始まり、薄筋以外は大腿骨についてきます。薄筋に関しては、膝下の脛骨という場所についてきます。
作用としては、股関節の内転・内旋・屈曲・伸展、膝関節の屈曲、下腿の内旋があります。
産後に内転筋群が弱くなってしまう方は、たくさんいらっしゃいます。
内転筋群は、骨盤から筋肉がついている為、硬くなったり弱くなったりすることで、腰にも大きな影響を与えます。
この3つの筋肉をどうすれば良い?
まずは柔軟性を持たせてあげることが重要です。
柔軟性を持たせるメリットとしては、
・腰椎や骨盤まわりの関節に負担がかかりにくくなる
・トレーニング効果をアップさせる
の2つが考えられます。
産後の腰痛時、まずはどこが硬くなっていたり、弱くなっているかを確認することがとても大切になってきます。
次は、トレーニングです。
トレーニングでは、弱くなった筋肉を鍛え、腰に負担がかからない身体にすることが目的です。
そして自然と腰への負担がかからない状態になってくると、姿勢も変わり、スタイルまでも良くなってきます。
特に今回取り上げた3つの筋肉を緩めて鍛えてあげることで、身体の状態は上がっていきます。
ただし、これら3つ以外の筋肉が原因のこともありますので、身体を見極めながら行っていくようにしましょう!
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